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新しい記事を書く事で広告が消せます。 yanbal1915 at --:-- スポンサー広告 Top↑ 2008.09.22 Mon犬はどこだ
ちょっと間を空けてみたりワンクッション置いてみたりしてしまいましたが、またどんどん米澤穂信氏の作品の感想を書いていきます。
今回感想を書くのは、米澤氏の本の中で初めて成人が主人公を務めたこちら。
S&Rシリーズの一作目に当たる本作。 といってもまだこの一冊しか出てないんですけどね。 シリーズ名のS&Rというのはサーチ&レスキューのことで、主人公の紺屋が開業した調査事務所「紺屋S&R」から来ています。 この紺屋S&Rが開業するに当たり想定した業務内容はただ一つ、犬探しーだったはずが、舞い込んで来た依頼は失踪人探しと古文書の解読。 紺屋と紺屋の知人で探偵に憧れるハンペーとがそれぞれの依頼を別々に担当することになるが、実はその二つの依頼は微妙にクロスしていてーといった感じの内容です。 これまでの米澤作品が日常の謎を扱ってきたのに対して本作は私立探偵もので、主人公の年齢層が違うことも相まってこれまでの作品とは大分雰囲気が違います。 でも、根底にあるものは同じというか。 これまでの米澤作品は主人公が高校生ということもあって青春小説としての側面がありましたが、そこでは青春の陽の部分だけでなく陰の部分も描かれて来たんですよね。 そしてその陰の部分の苦さこそが、米澤作品の「味」と言えるんじゃないかと。 この作品の主人公は思春期真っ盛りではありませんが、就職後に病魔に襲われてやむなく生まれ故郷に戻って来たという過去を持っています。 ひどい挫折を経験した主人公が、探偵稼業を営んでいるうちに失ってしまった気力を取り戻していく物語ーこれも一つの青春小説と言えるんじゃないかと。 そして青春小説だからこそ、やはりそこには「苦さ」がある。 米澤作品特有の、ミステリと青春小説が結びついた形式ならではの、謎を解いてしまったが故に味わってしまう苦さ。 今回のそれもまた、格別の味わいでした。
テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌 Comment
はじめまして Posted by カクテキ
たびたび読ませていただいておりましたが初めてコメント&TBさせていただきます。
米澤さんのシリーズものは読んだことがないのですが、どれにしても後味の悪さが気に入っております。 なかでもこれは真相の苦さに反するようにまわりを固めるキャラクターが生き生きしていて好きです。 シリーズ化されるとも聞きますので、今度こそ犬を探させてあげたいな、とも思います。
2008.09.25 Thu 14:56 URL [ Edit ]
はじめまして Posted by yanbal1915
>カクテキさん
コメントとトラックバックありがとうございました。 やっぱり後味の悪さが米澤作品の魅力ですよね。 キャラクターが魅力的なんでハッピーエンドになって欲しいと思う気持ちはあるものの、それまでの生き生きとしていた部分が際立つような苦い結末を望んでしまう自分がいます。 S&Rシリーズの新作の題名は「流されないで」(仮称)らしいですが、題名からして犬を探せそうな気がしないんですよね…(笑) 果たしてどんな物語になるのか、新作が待ち遠しいです。 TrackBack
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一見すると青春ミステリのようなのに、後味の悪さが興味深かった「ボトルネック」しか読んだことない米澤さん。
理由は...
乱雑な本棚 2008.09.25 Thu 14:49
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