齢20を過ぎて初めて日常的に本を読むようになった読書の初心者の、気ままな読書履歴です。ミステリ中心。
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2008.06.11 Wed
クラリネット症候群
読後すぐに感想を書かないと、そのままずるずると放置したままになってしまうのは困ったものです。
ここらでびしっとせにゃいかん、というわけで、読後大分経ってしまったこの作品の感想を。

クラリネット症候群 (徳間文庫 い 51-1)クラリネット症候群 (徳間文庫 い 51-1)
乾 くるみ

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この、クラリネット症候群の作者の、乾くるみさん。
彼女ーもといは、私がこのブログの更新を休んでいる間に大好きになった作家の一人です。
私なんかは単純なので、初めて読む作家の作品からすごいインパクトを受けたなら、それだけでその作家のことが大好きになってしまいます。
ちょっと微妙かなと思う作品があっても、他の作品はもっとすごいはずだという期待感を味あわせてくれますから。
もし初めて読んだ作品が微妙だったなら、その後どれだけすばらしい作品に出会ったとしても駄目なんですよね。そこまで期待感は高くならない。
そういう意味で、初めて読んだのがイニシエーション・ラブ で良かった。

イニシエーション・ラブについての熱い想いはいずれ(といってもそのいずれが永遠にこない可能性もありますが)語るとして、前置きが長くなりましたが、この「クラリネット症候群」の感想を。

本書はクラリネット症候群と題していますが、一本の長編ではなく、「クラリネット症候群」と「マリオネット症候群」という二本の中編から成っています。ちなみにマリオネット症候群は2001年頃に徳間デュアル文庫から刊行済みで、新作は実質一本のみ。
といっても私はそれを読んだことがなかったので、丸々一冊新作として読むことが出来ました。
大好きだといいつつ過去の作品を貪る様に読んだりはしない適当さが幸いした形です。やったね!

ーで、内容についてなんですが、両方とも症候群と名の付くとおり、主人公がある症候群にかかるのは共通するものの、内容は全く別物です。
いやまぁ、同じだったらびっくりしますけど
前者はほとんどミステリの要素がなく、後者は暗号を解くというミステリ要素が肝。
といってもミステリ要素よりもはじけたストーリー展開が楽しみどころです。

マリオネット症候群では、主人公の女の子の身体に別の人間の意識が入ってきて、主人公は身体を操られているのを傍観しているしかなくなります。そして、その入ってきた意識の主は実は誰かに殺されていたという事実が明らかになるのですが、その犯人を突き止めていく!-なんて展開にはなりません
また、作中で重要な設定が明らかになった段階で大体ストーリーの落ち着く所は想像付くーと思いきや、予想をはるかに超える軽~い展開が待っています。
とにかく想像を超える展開に、終始踊らされっぱなし。
これじゃまるで私がマリオネットみたいじゃないですか!
みたいなことゆ~とりますけどもね。
ね~ホント…ハイ。

クラリネット症候群の方も暗号はあくまでもおまけで(いや多分絶対そんなことないんですけど。すごく良くできた暗号ですし)、予想以上に軽~い展開が一番の楽しみどころです。
ハイテンションでぶっとんだ展開に終始圧倒されっぱなしでぐうの音も出ない。
これじゃまるで私が
ークラリネットみたいではないな。全然。

そんな感じです。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学
yanbal1915 at 02:57    乾くるみ    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

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