齢20を過ぎて初めて日常的に本を読むようになった読書の初心者の、気ままな読書履歴です。ミステリ中心。
PR

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ミステリー小説を読む
参加リング
紹介した本
1/2の騎士 harujion (講談社ノベルス) 1/2の騎士
紹介ページ

ファミ通町内会―AS SEEN ON FAMITSU1986‐2000 (ファミ通ブックス) ファミ通町内会
紹介ページ

ファミ通町内会 二丁目 (ファミ通ブックス) ファミ通町内会二丁目
紹介ページ

Story Seller Vol2 2009年 05月号 [雑誌] Story Seller Vol.2
紹介ページ

モダンタイムス モダンタイムス
紹介ページ

魔王 魔王
紹介ページ

退出ゲーム 退出ゲーム
紹介ページ

びっくり館の殺人 びっくり館の殺人
紹介ページ

告白 告白
紹介ページ

儚い羊たちの祝宴 儚い羊たちの祝宴
紹介ページ

そして誰かいなくなった そして誰かいなくなった
紹介ページ

紙の碑に泪を 紙の碑に泪を
紹介ページ

Story Seller Story Seller
紹介ページ

I LOVE YOU I LOVE YOU
紹介ページ

秘密。―私と私のあいだの十二話 秘密。―私と私のあいだの十二話
紹介ページ

容疑者Xの献身 容疑者Xの献身
紹介ページ

青の炎 青の炎
紹介ページ

少女には向かない職業 少女には向かない職業
紹介ページ

遠まわりする雛 遠まわりする雛
紹介ページ

クドリャフカの順番 クドリャフカの順番
紹介ページ

愚者のエンドロール 愚者のエンドロール
紹介ページ

氷菓 氷菓
紹介ページ

ボトルネック ボトルネック
紹介ページ

犬はどこだ 犬はどこだ
紹介ページ

女王国の城 女王国の城
紹介ページ

夏期限定トロピカルパフェ事件 夏期限定トロピカルパフェ事件
紹介ページ

春期限定いちごタルト事件 春期限定いちごタルト事件
紹介ページ

館島 館島
紹介ページ

交換殺人には向かない夜 交換殺人には向かない夜
紹介ページ

完全犯罪に猫は何匹必要か? 完全犯罪に猫は何匹必要か?
紹介ページ

密室に向かって撃て!
 密室に向かって撃て!
 紹介ページ

密室の鍵貸します
 密室の鍵貸します
 紹介ページ

イニシエーション・ラブ
 イニシエーション・ラブ
 紹介ページ

復讐者の棺
 復讐者の棺
 紹介ページ

ウルチモ・トルッコ
 ウルチモ・トルッコ
 紹介ページ

アクロイド殺し
 アクロイド殺し
 紹介ページ

クビキリサイクル
 クビキリサイクル
 紹介ページ

カラスの親指
 カラスの親指
 紹介ページ

クール・キャンデー
 クール・キャンデー
 紹介ページ

贋作遊戯
 贋作遊戯
 紹介ページ

さよなら妖精
 さよなら妖精
 紹介ページ

紳士遊戯
 紳士遊戯
 紹介ページ

少年たちのおだやかな日々 少年たちのおだやかな日々
紹介ページ

硝子のハンマー
 硝子のハンマー
 紹介ページ

クリムゾンの迷宮
 クリムゾンの迷宮
 紹介ページ

8の殺人
 8の殺人
 紹介ページ

紳士同盟
 紳士同盟
 紹介ページ

黒い仏
 黒い仏
 紹介ページ

星降り山荘の殺人
 星降り山荘の殺人
 紹介ページ

しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術
 しあわせの書
 紹介ページ

ロートレック荘事件
 ロートレック荘事件
 紹介ページ

七回死んだ男
 七回死んだ男
 紹介ページ

生ける屍の死
 生ける屍の死
 紹介ページ

クラリネット症候群
 クラリネット症候群
 紹介ページ

密室殺人ゲーム王手飛車取り 密室殺人ゲーム王手飛車取り
紹介ページ

インシテミル
 インシテミル
 紹介ページ

双頭の悪魔
 双頭の悪魔
 紹介ページ

孤島パズル
 孤島パズル
 紹介ページ

占星術殺人事件
 占星術殺人事件
 紹介ページ

長い家の殺人
 長い家の殺人
 紹介ページ

アヒルと鴨のコインロッカー アヒルと鴨のコインロッカー
紹介ページ

99%の誘拐
 99%の誘拐
 紹介ページ

夏と花火と私の死体
 夏と花火と私の死体
 紹介ページ

ZOO〈1〉
 ZOO〈1〉
 紹介ページ

ZOO〈2〉
 ZOO〈2〉
 紹介ページ

米澤穂信部
読書、レベル1。
≪2008.05  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  2008.07≫
プロフィール

yanbal1915

Author:yanbal1915

  • 関西在住の♂
    奇妙な冒険と奇妙な小説が好き。
  • コメント・トラバ大歓迎です。
    お気軽にどうぞ
  • メールはこちらへ
    →yanbal1915あっとgmail.com

最近の記事
カテゴリー(クリックで展開)
月別アーカイブ
最近のコメント
最近のトラックバック
ブロとも申請フォーム
「 2008年06月 」 の記事一覧
--.--.-- --
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

yanbal1915 at --:--    スポンサー広告    Top↑

2008.06.29 Sun
星降り山荘の殺人
今回紹介するのも、前回紹介したしあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術と同様、ネットでの評判を参考に購入した本です。

星降り山荘の殺人 (講談社文庫)星降り山荘の殺人 (講談社文庫)
倉知 淳

講談社 1999-08
売り上げランキング : 138971
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



この作品には仕掛けがあるって言う情報を耳にした上で読みました。
だから、騙されまいと細心の注意を払っていたつもりだったんでしたが、全然駄目でしたね。
注意を払うところを完全に間違えてました。
ご親切にどうもぐらいにしか思ってませんでしたもん、アレは。

そんなわけで私はものの見事に騙されてしまったんですが、そのくせ種明かしされてもあまり衝撃を受けませんでした。
いや、もちろん綺麗に騙されていたわけですが。
この作家の他の作品を全然知らなかったんで、実はシリーズものだったのかと思っちゃったりしたわけですが。
ただ、騙されていたと分かった次の瞬間に、「あ、そういうことか」と納得できてしまったせいで衝撃度が低かった。
分かりやすく言うと、「え!?何これどういうこと!?」といった混乱する楽しさをあまり味わえなかった

何かいまいち言いたいことを伝えられていない気がします。
もっと分かりやすく言うと
私が某奇妙な冒険の、某ポルナレフだとしたら、
 催眠術だとか超スピードだとか そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
 もっと恐ろしいものの片鱗をそんなに味わえなかったぜ
って感じです。

うん、めっちゃ分かりやすい
スポンサーサイト

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学
yanbal1915 at 23:13    倉知淳    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

2008.06.22 Sun
しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術
私の本の買い方は大きく分けて
 1.表紙のデザインやオビ・ポップ等に興味を刺激されての衝動買い
 2.作家買い
 3.人の薦めやネットでの評判等、第三者の意見を参考にした指名買い
の三種類あります。
私は直感に頼って行動することが多々あるんで1の買い方が一番多いんですが、最近はもっと色んな本を読んでみようということで3の買い方も多くなってきています。
今回紹介するのも、3の買い方で買った本。

しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)
泡坂 妻夫

新潮社 1987-07
売り上げランキング : 22193
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


泡坂 妻夫という作家の作品はこれが初めてなんで作家買いではあるわけが無く、表紙にプラスの印象を受けて衝動買いするなんてことは起ころうはずもない
ホント何なんだこの表紙のデザインは…
コンセプトの分からん絵が胡散臭いタイトルと相まって、とてつもない面白くなさそうオーラを発してしまっています。
なので、ネットで「これはすごい」って意見を聞いていなければ、一生手を出すことは無かったと思います。
そして、読み終えたから言えます。
ネットがあって良かった、と。

というわけで、この作品を私は非常に楽しんで読ませて頂いたわけですが、正直言って話自体はそれほど面白いものではないです。
胡散臭い外国人のヨギガンジーが、胡散臭い宗教団体を相手に、ちょっとした活躍をする、そんな内容なので。
面白いのは、内容ではなくトリックです。
ん?密室やアリバイを作るトリックが面白ければ内容も面白いってことになんねーの?
そう思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、私が言うトリックとはミステリーとしてのトリックではなく、マジックとしてのトリックなのです。

著者がマジシャンであるということで、この本には一つ大きなマジックのトリックが仕掛けられています。
なんだ普通のミステリーだったな、と、読み終わろうかという時にマジックの種が明かされる。
その瞬間信じていた世界が音を立てて崩れーなんてことはないんですが、じわじわとすげーなこれという思いがこみ上げてきて、何ともいえない楽しさに包まれる。
「本筋と関係ないところでそんなことされてもだから何?としか感じない」って人もいるかもしれませんが、私は素直に著者の努力と遊び心に敬意を払いたいです。

物語ーというより本そのものを楽しんだ上に、マジックのタネも手に入るっていうんだから、お得な話ですよ。
東急ハンズとかに行ってわざわざマジックのタネを買わなくても、合コンや忘年会の場でマジックを披露出来ちゃうわけですから。
主役ですよ主役。その場の主役になれちゃう。
合コンの場で、颯爽とこの本を取り出してー

ホント何なんだこの表紙のデザインは

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学
yanbal1915 at 04:11    泡坂妻夫    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

2008.06.21 Sat
ロートレック荘事件
長ったらしい前置きは無しにして、さっそく本の紹介に移りましょう。
今回紹介するのはこちら。

ロートレック荘事件ロートレック荘事件
筒井 康隆

新潮社 1995-01
売り上げランキング : 9299
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


このブログの方針として、「まだその本を読んだことの無い人に面白さを伝える」というものがあるので、ネタばれは可能な限り避けるよう意識してやっています。(ひょっとしたら意図せずネタばれしちゃってたりするかもしれませんが…)
なのでこの本についてもネタばれを避けて紹介したいわけですが、そうするともう、語ることがなくなってしまうんですよね。
なのでもう、とことん簡潔に、読み終えての感想を。

アレがない理由は分かる、だから錏(しころ)、テメーは名字を変えろ
→続きを読む

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学
yanbal1915 at 17:47    筒井康隆    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

2008.06.20 Fri
七回死んだ男
このブログのデザインはカテゴリーの数(=作家の数)が増えると崩れてしまうようになっていまして、今回紹介する本の作家に対応するカテゴリを設けると正にデザインが崩れてしまうという状態で、その対応に追われていました。
ていうか、実はそもそも以前から特定のページのデザインが崩れていたっぽいんで、もしデザインが崩れている状態に遭遇されていたならば、お見苦しいところをお見せして申し訳なかったですm(__)m
今現在ではデザインの崩れを修正した上でカテゴリー数の増加に対応できるようになっているはずですが、気付かないところでバグってたりするかもしれないんで、もし変なところを見つけた際にはメールなりコメントなりで教えて頂けると幸いです。

さて。
前置きが全然本の内容に関係ないものになってしまいましたが、今回紹介するのはこちら。

七回死んだ男 (講談社文庫)七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤 保彦

講談社 1998-10
売り上げランキング : 9956
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


前回読んだ生ける屍の死が面白かったんで、同じようにSF要素の混ざったミステリを読んでみよう、と。
だったらその手の作品を一杯書いている西澤保彦氏の作品の中でも、一番評判が良いやつを読んでみよう、と。
そんなわけで手にしたこの作品、期待に違わずすごく面白かったです。

生ける屍の死では死者が生き返るという設定を違和感なく感じさせるよう重厚な世界観を創り上げていましたが、この作品では冒頭で「主人公はこんな特殊な能力を持ってるってことになってるんで、そこんとこヨロシク!」と、何の必然性もない設定をあっさり導入してきます。
その軽さが良い
主人公はこんな能力を持ってるけど実はそれには深い理由があてそれを話すためにはまず時間とは何かという話から始めなきゃならずそれについては中世ヨーロッパでー
とかなってきたら面倒くせーもん
何でこんな能力持ってんの?とか考えなくてもいいじゃないですか。
考えるな、感じろ!ですよ。
そういう意味では設定に必然性を求める人には、この作品はあわないかもしれないです。
面白きゃなんでもOkって方なら楽しめるはず。

さて、主人公が特殊な能力を持ってるんだって話をしましたが、どんな能力かというと、「同じ日を九回繰り返せる」というものです。
あっと、能力というと問題なんですよね、能力ではなく体質です。
というのも、同じ日を九回繰り返そうと狙って出来るものではないのです。
テストで良い点をとるためにテストのある日だけ狙って繰り返すなんてことはできず、今日のメインイベントは給食でプリンが出たことなんていう心底どうでも良い日でも体質が発現しちゃったら繰り返さなきゃいけない。
そんな便利なのかどうなのか分からない体質を持った主人公が、その体質を発現させた日に偶然起こってしまった殺人事件を防ぐために奮闘するっていうのがこの作品の本筋です。

殺人事件を防ぐということで、同じ日を繰り返しながら犯人を捜すのかというと、実はそうではありません。
じゃあトリックを見破るのかというと、そうでもない。
じゃあいったいこの作品の解かなきゃならない謎っていったいなんなんだよ~っていうのが、謎です。
つまり、この作品で解かなければならない謎とは何かを見破ること、それが推理する側に求められていることです。

同じ日を九回繰り返す主人公。
七回死んだ男というタイトル。

ん?と違和感を覚えるようなら、是非御一読を。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学
yanbal1915 at 05:21    西澤保彦    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

2008.06.16 Mon
生ける屍の死
まとまった時間が取れなくて全然本が読めてません。
ついでにその断片的な時間を利用して読んでいたのが600ページ越えの超大作ときたら、更新が滞るのも無理がないところです。ええ。
そんなわけで、今回紹介するのはこちら。

生ける屍の死 (創元推理文庫)生ける屍の死 (創元推理文庫)
山口 雅也

東京創元社 1996-02
売り上げランキング : 7194
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


生ける屍といえばゾンビ、ゾンビといえばホラーを連想する方も多いかと思いますが、この作品はホラーではなくれっきとしたミステリー。
死者が蘇るミステリーです。

すごいトリックを用意して完璧なアリバイを用意して、やっとの思いで殺したと思った次の瞬間「やっべ~今俺ちょっと死んでたわ~」と蘇えられたら殺した側としてはたまったもんじゃないですよね。
殺り甲斐が無い。
そんな普通だとモチベーションが上がらない状況でもちゃんと殺っちゃえる様に犯人に動機を持たせ、
そんな普通だと実は祟りでした~とか言い出しかねないSF要素を持ち込みつつもちゃんとミステリーしてる
ー大したものです。すげー面白い!

双子の兄弟そっくりな親子等、使い古されたようなネタが、もはや死んでいるようなネタが、死者が蘇るというエッセンスを加えるだけでとたんに息を吹き返すんですよ。
しかも、最初は異質に感じていた死者が蘇るという状況を、読み進めるにつれて当たり前のように受け入れるようになってしまうため、その蘇ったネタにころっとだまされてしまうんですよね。
人が生き返るという極めてSF的な要素が含まれているのに、アンフェアな要素は何もない。
これがミステリーじゃなきゃ何がミステリーなんだっていうぐらい、ミステリーしてます。

そんなわけで私はこの作品をすごく楽しく読ませていただいたのですが、人によっては合わないと感じるかもしれません。
作品の舞台がアメリカで、登場人物もほとんどアメリカ人。
ことあるごとに死とは何かを考えさせられ、おまけに物語が大きく動き出すのが普通の物語だと終局を迎えていてもおかしくない300ページを超えてからという。
この作品がアメリカを舞台にしないと成り立たないのは読めば分かるのですが、どうにも親近感がわかないために話に入っていきにくい。そのうえ、300ページを超えてようやく本番というのでは、途中で挫折してしまうのも仕方ないかなとは思います。
ただ、途中で挫折してしまうのはもったいない。ホントに。
この作品の面白さを感じる前に読むのをやめてしまったら、それこそ生ける屍のようですよ。ええ。
自分でも何言ってんのか分かんないですけどね。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学
yanbal1915 at 15:43    山口雅也    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

2008.06.11 Wed
クラリネット症候群
読後すぐに感想を書かないと、そのままずるずると放置したままになってしまうのは困ったものです。
ここらでびしっとせにゃいかん、というわけで、読後大分経ってしまったこの作品の感想を。

クラリネット症候群 (徳間文庫 い 51-1)クラリネット症候群 (徳間文庫 い 51-1)
乾 くるみ

徳間書店 2008-04-04
売り上げランキング : 26533
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



この、クラリネット症候群の作者の、乾くるみさん。
彼女ーもといは、私がこのブログの更新を休んでいる間に大好きになった作家の一人です。
私なんかは単純なので、初めて読む作家の作品からすごいインパクトを受けたなら、それだけでその作家のことが大好きになってしまいます。
ちょっと微妙かなと思う作品があっても、他の作品はもっとすごいはずだという期待感を味あわせてくれますから。
もし初めて読んだ作品が微妙だったなら、その後どれだけすばらしい作品に出会ったとしても駄目なんですよね。そこまで期待感は高くならない。
そういう意味で、初めて読んだのがイニシエーション・ラブ で良かった。

イニシエーション・ラブについての熱い想いはいずれ(といってもそのいずれが永遠にこない可能性もありますが)語るとして、前置きが長くなりましたが、この「クラリネット症候群」の感想を。

本書はクラリネット症候群と題していますが、一本の長編ではなく、「クラリネット症候群」と「マリオネット症候群」という二本の中編から成っています。ちなみにマリオネット症候群は2001年頃に徳間デュアル文庫から刊行済みで、新作は実質一本のみ。
といっても私はそれを読んだことがなかったので、丸々一冊新作として読むことが出来ました。
大好きだといいつつ過去の作品を貪る様に読んだりはしない適当さが幸いした形です。やったね!

ーで、内容についてなんですが、両方とも症候群と名の付くとおり、主人公がある症候群にかかるのは共通するものの、内容は全く別物です。
いやまぁ、同じだったらびっくりしますけど
前者はほとんどミステリの要素がなく、後者は暗号を解くというミステリ要素が肝。
といってもミステリ要素よりもはじけたストーリー展開が楽しみどころです。

マリオネット症候群では、主人公の女の子の身体に別の人間の意識が入ってきて、主人公は身体を操られているのを傍観しているしかなくなります。そして、その入ってきた意識の主は実は誰かに殺されていたという事実が明らかになるのですが、その犯人を突き止めていく!-なんて展開にはなりません
また、作中で重要な設定が明らかになった段階で大体ストーリーの落ち着く所は想像付くーと思いきや、予想をはるかに超える軽~い展開が待っています。
とにかく想像を超える展開に、終始踊らされっぱなし。
これじゃまるで私がマリオネットみたいじゃないですか!
みたいなことゆ~とりますけどもね。
ね~ホント…ハイ。

クラリネット症候群の方も暗号はあくまでもおまけで(いや多分絶対そんなことないんですけど。すごく良くできた暗号ですし)、予想以上に軽~い展開が一番の楽しみどころです。
ハイテンションでぶっとんだ展開に終始圧倒されっぱなしでぐうの音も出ない。
これじゃまるで私が
ークラリネットみたいではないな。全然。

そんな感じです。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学
yanbal1915 at 02:57    乾くるみ    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

2008.06.03 Tue
密室殺人ゲーム王手飛車取り
ちょっとばかし忙しくて更新が途切れていました。
このままずるずる行く前に更新再開です。

更新は途切れていましたがミステリ熱は継続中。
というわけで、今回紹介するのもミステリです。

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)
歌野 晶午

講談社 2007-01-12
売り上げランキング : 189814
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


このミス2008年度版の第12位。
ちなみに前回紹介したインシテミルは第10位です。
似たような順位ですが、他にも似ているものがあります。
それは、設定の持つ魅力

 インターネット上で出題される殺人推理ゲーム
 ただし、ゲームの題材となる殺人は、出題者の手で実行ずみ
 「殺したい人間がいるから殺したのではなく、使いたいトリックがあるから殺してみた。」

オラ、ワクワクしてきたぞ!

小説でもアニメでもドラマでも、推理ものには重要な要素として動機があります。
そうよ!私があいつを殺したのよ!そう、あれはある暑い夏の日のことー的なやつです。
この動機があるからこそ殺人に必然性があって、場合によっては犯人に同情したりするわけです。
でも一方で、長々と動機について語られるのをうざく感じたりもするわけで。
トリックが明らかになったところでスパッと終わってくれるものがあってもいいじゃない。そう思ってたところで、これですよ。
動機なんてなんのその。
使いたいトリックがある、だから殺す。
そのシンプルさが素敵です。

そんなわけで前回紹介したインシテミルよりも更に殺人が軽く扱われている本作品。
当然登場人物に感情移入はしようがなく、もっぱら謎解きを楽しむ形になります。
といっても出題者=犯人なんで犯人当ては楽しめず、もっぱらトリックを解くという形に。
ところで、もっぱらって別に「それだけ」ってわけじゃないですよね。
いや、別に深い意味はないですけどね、ええ。

もっぱらトリックを解くのを楽しむわけなので、トリックがしょうもなかったらどうしようもないですが、これがなかなか良くできています。
特に「求道者の密室」なんかは正にタイムリーなネタで面白かったです。
どうタイムリーかを言うとネタばれになってしまうのがつらいところ。
他にも良い意味でしょうもないネタが多く、大いに楽しませていただきました。
密室殺人ゲームというタイトルですが、密室殺人ばかりじゃなくいろんなバリエーションがありましたしね。
タイトルにある「密室」は、ネット上で限られた人たちが閉鎖的にゲームを楽しんでいるというところから来ているんではないかと思います。
ただ、後半舞台が「密室」じゃなくなってからの展開がどうにも微妙な感じがします。
いよいよゲームに主要人物達が参戦するのかと思ってたら尻すぼみな感じで終わってしまいましたので。
もっととことんまではじけて欲しかった。
まぁ、この終わり方は、これはこれで嫌いではないんですが。

そんな感じです。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学
yanbal1915 at 12:49    歌野晶午    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。