齢20を過ぎて初めて日常的に本を読むようになった読書の初心者の、気ままな読書履歴です。ミステリ中心。
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2008.09.09 Tue
館島
ここしばらくの更新ではひたすら東川篤哉氏の"烏賊川市シリーズ"の感想ばっかり書いていました。
それも前回交換殺人には向かない夜で終わり、これでようやく毛色の違う本の感想をーと思った方、スミマセン、もうしばらくお付き合いを。
シリーズ外の単発作品、「館島」の感想をまだ書いていないですからね。
この感想をもって一旦東川氏の作品の感想に一区切りつけたいと思います。


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巨大な螺旋階段の下で息絶えていた館の主。
転落死ではなく墜落死という不可思議な死因。
半年後、未亡人によって再び館に事件関係者が集められたとき、新たな惨劇が始まるー

( ゚∀゚)o彡°やかた!やかた!
( ゚∀゚)o彡°ことう!ことう!

ひゃっほーい館ものだぜーいしかも孤島ものだぜーいというわけで、私の大好物の館もの&孤島もの。
館ものということでいかにも怪しい雰囲気を纏った館が出てくるかと思いきや、そこはやはり東川氏の作品。怨念がこもってそうな雰囲気は全くありません。
まぁ登場人物いわくラブホテルっぽい外見の館なんで、怪しいっていやめっちゃ怪しいんですけどね。

で、そんな怪しいというかいかがわしい感じの館で当然のように起こる事件に巻き込まれるのはもちろん烏賊川市シリーズでおなじみの人物たちーではなく、シリーズ外の単発作品ということで全員新キャラです。
といっても、ものすごくどこかで見たことのあるようなキャラ達なんですけどね。
間抜けな刑事や勝気な女探偵、お金持ちのお嬢さんーなんか、肩書きが変わっただけのような気がしないでもないですが気のせいですよね、多分。
で、探偵役の朱美さんーもとい、小早川沙樹が事件の解決に向けて奔走する、と。

魅力的なキャラ達のおバカな言動が実は大事な伏線になっているというのが東川氏の作品の特徴かと思いますが、この作品も同様。
というか、烏賊川市シリーズよりもその特徴が顕著なように感じました。
更にはどことなく地味な感じの印象の事件が多かった烏賊川市シリーズに対して本作ではど派手なトリックが炸裂していて、シリーズのキャラ達と似たような感じのキャラが活躍していることも相まって交換殺人には向かない夜とは違うシリーズの別の進化形を見たような感じを受けます。
198X年という時代設定や館の存在にもちゃんと意味があり、派手さの中に地味ながら良い仕事が見受けられる本作は、東川篤哉氏の作品に初めて触れるにはもってこいです。
これを機会に是非とも氏のユーモアミステリの世界を覗いてみて欲しいですね。
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テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌
yanbal1915 at 15:52    東川篤哉    Comment(4)   TrackBack(1)   Top↑

2008.09.08 Mon
交換殺人には向かない夜
密室の鍵貸します密室に向かって撃て!、そして完全犯罪に猫は何匹必要か?と続いてきた東川篤哉氏の"烏賊川市シリーズ"の感想シリーズ。
ちょっとばかし間が空いてしまいましたが、今回感想を書くこの作品で現在出ているシリーズは一通り網羅したことになります。


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浮気の調査で山奥の邸に潜入した鵜飼と朱美。
知り合いの令嬢の誘いでその令嬢の友人が持つ山荘を訪れた流平。
殺人事件の捜査を行う志木刑事たち。
別々の場所で、全く無関係に夜を過ごしている彼らの周囲で交換殺人がー

といった内容の本作。
そもそも交換殺人っていうのは、「鉄壁のアリバイが崩せない」「実は交換殺人だったんだよ!」「な、なんだってー!!」(AA略)って感じの代物で、交換殺人が行われていたということに驚かされるのが一般的だと思うんですが、本作ではタイトルで交換殺人が行われるんだよってことが明示されています。
交換殺人をやるんだよって明示しておいてどう読者を驚かせてくれるのか。
交換殺人だってことが明らかになる時のインパクトを敢て犠牲にしてまで何をしようというのか。
そうわくわくしながら読み進めていったわけですが…なるほど、こうきたか

私が東川篤哉氏の作品に魅力を感じるのは、ミステリ部分とユーモア部分という二つの軸があるからだと思います。
二つの軸があるから、どっちかの軸が多少イマイチに感じるものであってももう片方の軸良ければカバーできるんですよね。
ミステリー部分の不満をユーモア部分の出来で消し飛ばしてしまった密室に向かって撃て!なんかがその最たる例かと思います。
ちなみにシリーズの他の作品はというと、
密室の鍵貸しますはミステリ部分は普通、ユーモア部分はなかなか良い、
完全犯罪に猫は何匹必要か?はミステリ部分は(あんまり興味を引かない事件ではあるものの)なかなか良くて、ユーモア部分が微妙
っていう感じ。
もちろんあくまでも「私にとっては」なんで、異論反論があるのは百も承知です。
ーでは、この交換殺人には向かない夜はどうなのか。
ユーモア部分は普通、ミステリー部分は最高、です。

ミステリー部分の面白さを詳しく述べようと思うとネタばれになりかねないので難しいですね。
交換殺人をやるんだよって明示しておいてどう読者を驚かせてくれるのかー明示しているからこそ驚くんですよね、これが目くらましになって。
交換殺人だってことが明らかになる時のインパクトをあえて犠牲にしてまで何をしようというのかーそもそも犠牲にしてないし
「交換殺人」であることを前面に押し出すことで読者をまんまとミスリードさせてしまうこの手法、見事としかいいようがないです。…ホント、こうきたか

そんなわけで、ミステリー部分が一級品のこの作品、ユーモア部分はシリーズものの宿命「慣れ」のため最高に面白いとはいきませんが、物語を牽引してくれるには十分です。
ユーモア部分だけが売りだとシリーズが続くにつれ慣れられてじり貧になりかねないですから。
ユーモア部分に期待して読み始めたこのシリーズですが、ここでミステリ部分の面白さを見せつけてもらえて良かったです。
まだまだこのシリーズに期待することができますからね。
ただ、石崎幸二氏のミリア&ユリシリーズの愛好家のように、6年待たされるのは勘弁…
交換殺人には向かない夜、2005年9月刊行ー
そろそろ、よろしくお願いします。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌
yanbal1915 at 18:16    東川篤哉    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

2008.09.03 Wed
完全犯罪に猫は何匹必要か?
密室の鍵貸します密室に向かって撃て!と続いてきた東川篤哉氏の"烏賊川市シリーズ"の感想シリーズ。
今回感想を書くのはシリーズ第三作目に当たるこの作品です。


完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)
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東川篤哉氏の名前を全く知らなかった時にタイトルから受ける印象だけで購入しかけた本作。
購入しなかったとはいえ興味を引かれた作品なわけですから、この作品が面白いかどうかは自分の直感が当てになるかどうかを知る一つの指標になるわけです。
そんなプレッシャーを知らず知らずのうちに感じていたのか、はたまた第二作目が面白かったためにハードルを上げてしまっていたのか。
…はっきり言いましょう、正直この作品はあんまり好きじゃないです

何故好きじゃないのかっていうと、笑いの密度が低いからーそれに尽きます。
人によっては普段が無駄に笑いを詰め込み過ぎなんだよこれぐらいがちょうど良いんだよって感じるかもしれません。
でも私はこの著者の、これでもかと畳みかける笑いの量でぐいぐい物語に引っ張り込んでくれるところに最も魅力を感じていたんですよね。
だからこそ事件そのものがあまり興味を持てないような、言うなれば地味な事件でも、一気に読み進めることができたわけです。
ところがその「笑いという推進力」が弱まってしまうと、事件が興味深いものじゃなければなかなか続きが気になって仕方無いなんてわけにはいかなくなる。
今回の事件、特にメインとなるビニールハウスでの殺人事件ーどうにも超スゲーマジ気になるぜよ的代物(語彙無さすぎるだろ)ではないんですよね。
そうなると読むのがなかなか進まない。だから、ミステリーとしてよくできているのにあんまり面白いという印象を持てないんですよね。
ん~、ホント、もうちょっと警官コンビがはじけてくれたらなぁ

というわけで、個人的にはあんまり好きではない本作品。
後々シリーズがどういう展開を見せるか次第ですが、とりあえず現状ではこの作品にはシリーズで新たに活躍しそうな登場人物もいなく、次作でちょっろと事件のことが触れられる程度なので、読まなくてもシリーズを読む上で支障はないことからも、個人的にはあんまりお勧めしません。
ただ、先にも述べた通りこれぐらいの笑いの密度がちょうど良いとかんじる人もいるでしょうし、何を面白いと感じるかも人それぞれですからね。
こんな妄言に惑わされず、自分の目で確かめてみるのがいいかと思います。
大体私、猫あんまり好きじゃないですからね。
これがもしヤンバルクイナが大量に出てくる物語だったら、多分手放しで褒めています。
そんなもんです。
にんげんだもの。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌
yanbal1915 at 23:58    東川篤哉    Comment(0)   TrackBack(1)   Top↑

2008.09.01 Mon
密室に向かって撃て!
密室の鍵貸しますから始まった、東川篤哉氏の"烏賊川市シリーズ"の感想シリーズ(ややこしいな)。
今回感想を書くのはシリーズ第二作目に当たるこの作品です。


密室に向かって撃て! (光文社文庫 ひ 12-2)密室に向かって撃て! (光文社文庫 ひ 12-2)
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前作から登場するシリーズのメインキャラクター、砂川警部と志木刑事の警官コンビが失態を犯したせいで、平和な烏賊川市は一転どこで誰が拳銃をぶっ放してもおかしくないという危険都市に。
そして次々と凶弾の前に倒れていく烏賊川市民。
しかも二人目の犠牲者は「衆人環視の密室」で殺されていて…?

といった内容の本作。
一人目の犠牲者はホームレスなんですが、主要キャラの鵜飼探偵の知り合いという設定を持ち前作でも事件に絡んで来ていたんでてっきりこれからも物語に絡んでくると思っていたら、ここでまさかの再起不能。
その代わりのように、前作ではちょい役だと思っていたアパートのオーナー、朱美さんがまさかのレギュラー入り。
正にホームレス涙目って感じですが、まぁ読者としても小汚いおっさんよりも小奇麗なおねえさんの活躍を見たいですからね。
実際本作や以降のシリーズを読むとここで朱美をレギュラー入りさせたのは大成功だったと思います。
朱美の他にも良家のお嬢さんであるさくらさんや、以降のシリーズで探偵と依頼人を繋げるという地味ながら大事な仕事をやってのける十乗寺十三など、シリーズの主要キャラが揃い踏みする本作は、シリーズを読む上では避けては通れません。
というか、シリーズを読むための通過点として本作を捉えるのはあまりにもったいないですからね。
ぶっちゃけ、個人的にはシリーズで本作が一番好きですもん。

といっても、本作でメインの事件として扱われる衆人環視の密室はやべーこれまじスゲー的な代物(語彙なさすぎるだろ)ではありません。
いや、もちろん撃たれた銃弾の数のトリックなど、トリック部分はしっかりしているんですよ。
ただ、いかんせん犯人が分かりやすすぎる。
このシリーズは「フーダニット」に重きを置いてはいないとは思うんですが、あまりに犯人が分かりやすすぎると驚きがなくて物足りない。
じゃあミステリー部分にそこまで魅力を感じていないのに、何故シリーズで一番好きな作品なのか?ーもちろん、ユーモア部分にすごく魅力を感じているからです。

鵜飼探偵に戸村流平という駄目人間コンビに朱美が加わって、探偵サイドのハチャメチャぶりはすごいものがありますし、失態を犯したことで吹っ切れたのか刑事コンビもシリーズ屈指のハジケっぷりを発揮し、更には恥ずかしがり屋のさくらさんの理不尽な暴力が炸裂するという、これでもかと畳みかけてくる笑いに圧倒されます。
以降のシリーズでは刑事コンビがちょっぴり大人しくなってしまっているんで、このような圧倒的な密度の笑いを味わえるのは最初で最後かもしれないですからね。
これを読まずに何を読むのかって感じですよ、ええ。
え?純粋理性批判?資本論?
なんか、すみませんでした。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌
yanbal1915 at 17:26    東川篤哉    Comment(1)   TrackBack(1)   Top↑

2008.08.31 Sun
密室の鍵貸します
さてさて旅行から帰ってきたことだし溜まっていた本の感想をどんどん仕上げていくとしましょう。
とりあえず、お盆期間中にシリーズを読み始め、ついさっき読み終えた交換殺人には向かない夜 で既刊のシリーズ全作品を読み終えた東川篤哉氏の"烏賊川市シリーズ"を第一作目から順に。


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東川 篤哉

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著者の東川篤哉氏の作品を初めて目にしたのはシリーズ三作目の完全犯罪に猫は何匹必要か? だったと記憶しています。
といっても文字通り「目にした」だけで、本屋で偶然見かけてそのタイトルに興味を惹かれたもののそのときは購入に至らなかったので、氏の作品を読むのはこの密室の鍵貸しますが初めてでした。
以前復讐者の棺 の感想を書いた際に軽く触れましたが、我孫子武丸氏の8の殺人を読んで以来コミカル要素の強いミステリーに強く惹かれるようになっていたんですよね、私は。
なので、他に面白いユーモアミステリを書く人はいないのかと調べ、ユーモア本格ミステリの新鋭として名高い東川篤哉氏に行き着くのはある意味必然だったのです。
更に氏がかつて自分の興味を引いた完全犯罪に猫は何匹必要か?の著者だときたら、少なくともこの作品を読まないという選択肢は無くなるわけです。
加えてシリーズ四作目の交換殺人には向かない夜が非常に面白いという話まで耳にしていましたから、どうせならシリーズ全作品を読んでみよう、と。
今思えばホント賢明な判断をしたものです。(復讐者の棺を読む時にもそんな賢明な判断が出来れば良かったんですけどね。)
もし本屋で偶然見かけた時に購入してシリーズ三作目の完全犯罪に猫は何匹必要か?から読み始めていたら、あるいは傑作だという評判を聞いて辛抱たまらずシリーズ四作目の交換殺人には向かない夜から読み始めていたら、この二作とも満足に堪能することは出来なかったでしょう。
それだけでも大きな損失なのに、満足に堪能出来なかったせいでシリーズに見切りを付け、一作目及び二作目を手に取ることもなかった可能性さえあるわけです。いやもう、とんでもない損失ですよそれは。
だって、全作品が面白いんだもん

というわけで、この密室の鍵貸しますはシリーズの主要人物の単なる顔合わせではなく、本格ミステリとしてもユーモア小説としても大いに楽しめる良作です。
内容としては、烏賊川市大映画学科に積を置く貧乏学生の戸村流平が、一緒に映画を見ていた先輩が気付かない間に浴室で密室状態で死んでいるという催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえもっと恐ろしいものの片鱗を味わってあたふたするという話。
言うなれば戸村流平の奇妙な冒険です。
ただ、これはあくまでもミステリーですので、スタンドや波紋といった超常現象は一切出きません。
出てくるのは流平の元義理の兄の貧乏探偵やどこか抜けている二人組の刑事など、妙に人間味のある登場人物ばかり。
そうした魅力的なキャラ達の掛け合いと飄々とした語り口で物語がどんどん進んでいくため、人が死んでいるんだという悲壮感は薄めです。
この軽いノリと著者のユーモアセンスが肌に合うかどうかでこの作品を楽しめるかどうかが変わってくるとは思いますが、笑える場面や台詞に実は伏線が含まれていたりと無意味に笑いを取りにいっているのではなくあくまでも本格ミステリのための笑いであるという点から、あまり軽いノリは好きじゃないんだよね~という方々にも是非一度呼んでみて欲しいところです。
あと、この作品は著者の書いた初の長編ということで、まだ不慣れな為なのか妙に語り口がくどいと感じる部分が個人的にはあったんですが、以降のシリーズではそんなくどさは鳴りを潜めています。
なので、このくどさはちょっとね~なんて思った方もここで脱落せずに是非二作目以降も読んでみて欲しいです。

要は何が良いたいかというと、見切りを付けるのは二作目を読んでからでも遅くないですよ、と。
二作目を読んで合わないと感じたなら、少なくともこのシリーズは全部合わないんじゃないかなぁと思います。
何かこんな言い方をしてるとこの一作目が面白くないみたいに見えるかもしれないですね。
断言しておきましょう。
めっちゃそれなりに面白いです。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌
yanbal1915 at 19:40    東川篤哉    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

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